ごあいさつ
同窓会会長あいさつ
年齢を重ね、ふと浮かんだ ‶たわごと″
信州大学医学部保健学科同窓会会長
川上 由行
信州大学名誉教授/医学部委嘱講師

6月21日の同窓会総会で、同窓会長に再任された。若手優秀論文賞も第二回の授賞式、受賞報告会を終え、第三回目の応募が開始されている。再来年の保健学科および保健学科同窓会設立25周年記念行事へ向けての準備も開始されている。私は停年退職して12年が経ち77歳になった。老化が確実に進行しているのを実感しているが、再任された同窓会長の任に精一杯取り組みたいと念じている。私は、同窓会の運営、各種会議への出席、また、大学生への必修二科目の講義など、現役時代とさほど変わらない日々の「つもり」でいる。でも、そんな日常の内実は、「つもり」だけなのかも知れない。ところで、77歳は「喜寿」と言うが、本来は「数え年」で、満年齢76歳だった昨年が私の「喜寿」だったらしい。
厚労省の簡易生命表(2024年)では、平均寿命は男性81.09歳、女性87.13歳で、女性は40年連続世界一で、男性より明らかに長寿である。でも、私は、女性にはなれない。
また、介護や介助を必要とせず生活可能な健康寿命は、男性72.57歳、女性75.45歳(2022年)である。なお、77歳男性の平均余命は10.83年で、既に健康寿命の平均年齢を超えている私の場合、今のような日常を、あと何年続けられるのか、ふと、考えることがある。
健康寿命の延伸は、医療費抑制や介護保険制度の持続可能性にも繋がる課題でもある。実は、私は身体の彼方此方に、要修理で複数の不具合箇所を抱え、循環器内科に一名、整形外科に三名、眼科に一名の合計五名の主治医のお世話になっている。そして、循環器内科の主治医が、私にとっての総合医でもある。私の五名の主治医は、不具合箇所に対し、常に私を総合的に管理してくれている。こんな日常の私は、健康寿命を生きていると言ってもよいのだろうか?
厚労省の補助金事業「健康長寿に関する要因の研究」に、『ABO式血液型と長寿との関連性』という、興味深い報告がある。そこでは日本人で最も長生きする確率が高いのはB型だと言う。東京在住の百寿者(101.2 ± 1.8歳)269人と、東京在住の対象群7,153人を比較したところ、百寿者ではB型の割合が高かったのだそうだ。日本人の血液型は、A、O、B、AB型の順に4:3:2:1であるが、百寿者はA型34.2%、B型29.4%、O型28.3%、AB型8.2%という比率になった。百寿者はB型の割合が10ポイントも高く、B型が多い理由として、病気と血液型の関係が分析報告されている。
私は、ピロリ菌研究に没頭した一時期があったが、ピロリ菌感染者に多い血液型は、確かにA型とO型である。特にO型は、胃潰瘍のリスクも高い等々、A型とO型は細菌やウイルス感染症のリスクが高く、癌や血栓性疾患がA型に、自己免疫疾患や出血性疾患がO型に多いのは事実である。一方、B型はそれらの疾病に罹患し難く、長寿になった可能性がある、と考察されている。でも、私の血液型はO型で、B型には変更できない。
なお、一卵性双生児の金さん(成田きん;107歳)と銀さん(蟹江ぎん;108歳)のお二人は、B型ではなくO型だった。私と同じO型だったことが何故かとても嬉しく思える。 私は女性にはなれないし、骨髄移植でもしない限り、血液型をB型に変更できないが、主治医五名の管理下で、もう少し今の日常を続け、同窓会長の任期を全うしたい、と考えている。
学科長あいさつ
保健学科におけるエンロールメント・マネジメント 信州大学のモデルとして
信州大学医学部保健学科同総会名誉会長
伊澤 淳
信州大学医学部保健学科長/
看護学専攻 成人・老年看護学領域 教授

信州大学医学部保健学科同窓会のホームページをご覧いただきありがとうございます。2023年4月1日より保健学科長・保健学科同窓会名誉会長を拝命し、お陰様で任期3年目を迎えております。
信州大学では、中村学長が掲げる大学改革実行プラン「inGear」に基づき、エンロールメント・マネジメントを推進しており、入学前から卒業後まで生涯にわたり人と大学がともに成長できるシステムの構築が進められています。特に卒業生・同窓会との連携は重要であり、大学と社会がそれぞれの役割と特色を活かしながら連携することで、持続的な成長と発展を生み出すことが期待されています(信州大学改革実行プラン inGear 2nd STAGE / 2025-2027, p27, 担当林副学長より引用)。保健学科の卒業生は、私たちのエンロールメント・マネジメントにおいて誰もが貴重な存在です。
保健学科同窓会と保健学科は、お互いが連携してさまざまな取組みを行っています。2023年度に創設された「保健学科同窓会若手優秀論文賞」は、間もなく第2回の受賞者による講演会が予定されています。また、信州医学振興会・医学部地域保健推進センター・保健学科により開催されてきた「健康講座」は、2025年6月より保健学科同窓会に共催していただくこととなり、今後も継続的に企画・運営できる体制が整いました。このような活動は、本学でのエンロールメント・マネジメントのモデルとなる可能性があり、保健学科同窓会川上会長ならびに会員の皆様のご理解とご協力に深く感謝申し上げます。
結びにあたり、保健学科同窓会の益々のご発展と、会員各位のご健勝をお祈りいたしますとともに、次世代の国内外のリーダーとなる医療人を育成するため、今後も変わらぬご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。